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タシケント / Tashkent
ウズベキスタンの首都であるタシケントは、ウズベキスタン最大の都市で、ウズベク系、ロシア系、朝鮮系などをはじめとした様々な民族・人種がいて、多民族国家を肌で感じることができます。「石の街」の意味を持つタシケントは、実に2000年以上も前からシルクロードの交差点として栄えました。
旧市街と新市街に大きく分かれ、ウズベキスタンの歴史的かつ近代的な二面性をそのまま表現していると言えます。新市街はアミール・ティムール像のあるティムール広場を中心に、木々が多く、緑に囲まれ洗練された街が広がっています。また、近年高層ビルが立ち並び、中央アジアの中心的存在としても重要な役割を担い、中央アジア最大都市ならではの賑わいを見せています。旧市街は、チョルスーバザールを中心に広がっています。道は迷路のようになっていて、16世紀に造られたクカルダシュ・メドレセやジュマモスクが建っています。
タシケントは中央アジアの玄関口であると同時に、ウズベキスタンの玄関口です。日本からも便利なウズベキスタン航空、大韓航空、アシアナ航空をはじめとした数多くの国際線がタシケントへ乗り入れています。
そして、中央アジアで最初に地下鉄が開通したのはタシケントです。1977年に開通して以来、近年までは中央アジア唯一地下鉄が走っている国としても長年知られていました。
以前は地下鉄駅構内での写真撮影は禁止されていましたが、2018年6月に解禁されました。
地下鉄駅構内は、各駅にはそれぞれ異なるテーマの美しい装飾が施されていて、まるで芸術家や建築家による芸術作品を見ているようです。地下鉄の駅を巡るのも楽しみの一つです。
Contents
MUST TO VISIT
新市街
ティムール広場
新市街の中心部にあり、広場の中心にはティムール像が立っています。1917年ロシア革命以降はここにスターリン像が置かれていましたが、1991年ウズベキスタン独立以降は、ウズベキスタンの英雄アミール・ティムールの像へと変わりました。ティムール像の周りはきれいに整備され、緑も多く、タシケントの人々の憩いの場にもなっています。
アリシェル・ナヴォイ劇場
1947年にウズベキスタンの伝統的詩人アリシェル・ナヴォイ生誕500年を記念して建てられたヴィザンチン様式の3階建てのオペラ劇場です。第二次世界大戦後にシベリア抑留としてソ連に強制連行された日本人捕虜によって建てられ、当時の隊長永田行夫をはじめとする457名の日本人兵がナヴォイ劇場の建設に従事しました。
1966年のタシケント大地震の時は、街は壊滅的な被害を受けているにも関わらず、ナヴォイ劇場は壊れることなく日本人捕虜の真面目な建設従事の仕事ぶりのおかげと、親日感情がさらに高くなった出来事でもありました。
1996年、当時の大統領イスラム・カリモフが、建設に関わった日本人を称えるプレートを劇場に設置した際、指示は「我々ウズベキスタンは日本と戦っていない。彼らは恩人なので、間違っても「捕虜」と書くな。」と指示しました。プレートには、「1945年から1946年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴァーイー劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」とウズベク語、日本語、英語で書かれています。
劇場は、今でもコンサートやオペラ上演などで使用され、ここでは中央アジアでも有数のレベルの高さを誇る数々の演目が上演されています。内部の絵画や彫刻などの装飾もすばらしく、幅広い芸術を楽しめる劇場です。
アライバザール
高級ホテルが並ぶ大通りアミール・ティムール通り沿いにあるバザールで、地元では「アライスキー・バザール」と呼ばれることもあります。野菜や果物、ドライフルーツ・ナッツなどの食料品の他、民芸品や民族衣装なども揃い、スーパーのコルジンカ(korzinka)、チャイハナもあるので、ここでおみやげを一度に準備することもできます。
テレビタワー
1985年建設、高さ375mのテレビタワーは、45分で1回転する回転展望レストランもあり、タシケントの景色を眺めながら食事が楽しめます。テレビタワー内部の見学ツアーもあります。
日本人墓地
ヤッカサライエリアに位置する日本人墓地は、第二次世界大戦後にソ連に抑留されて、タシケントに強制連行され、この地で亡くなった日本人捕虜79名が眠っています。地元のウズベキスタン人の気遣いによっていつもきれに掃除がされ、大切にされています。近くにジャリル・スルタノフ氏が運営している日本人抑留者資料館があり、要事前予約です。
ミノール・モスク
2014年に建てられた新しいモスクです。白い大理石でできたモスクは非常に珍しく、鮮やかな青のドームのとのコントラスト、モザイクの模様も美しく気品があり、天気の良い日は青い空がさらに美しさを引き立てます。
タシケントシティ
パフタコール・スタジアムの隣に2022年にオープンした複合商業施設で、タシケントシティパーク、レストラン、ショッピング施設、会議場の他、ホテル、高級マンションも併設しています。パーク内のミュージカルファウンテンは、毎晩音楽と共にライトアップされ、蝋人形館やプラネタリウムもあり、夜まで楽しむことができます。
マジックシティ
タシケントに新しくできたテーマパークで、小さな遊園地、水族館などがあります。また、ファストフードレストランのKFC、地元ファッションブランドショップなど店舗も多くもあり、夜はテーマパーク全体がライトアップされ、夜まで賑わいを見せています。
ウズベキスタン歴史博物館
ウズベキスタンの歴史を一目で理解するには最適の博物館で、3~4階が展示室になっています。南部テルメズ・ファヤズテパで発掘された1~3世紀クシャン朝時代の釈迦如来像は、仏教伝来ルートを知る上では特に重要で、世界最高級の貴重な出土品とされています。
ウズベキスタン工芸博物館
ロシア公使の私邸だったものを博物館にし、1907年に建てられました。ウズベキスタン刺繍のスザニや伝統的織物アトラスなどの美しい作品がウズベキスタン各地から集められ、数多く展示されています。また、建物の装飾も美しく、イスラム宮殿のような鮮やかで繊細な模様が印象的です。
旧市街
チョルスーバザール
中央アジア有数の規模の大きさで、「4つの道が交差する場所のバザール」という意味のバザールで、100年以上前から歴史があるバザールです。青い広いドームが目印で、食料品から衣料品、日常品まであらゆる種類が売られており、毎日多くの賑わいを見せています。ドーム屋根のメインビルの周りには、雑貨、クラフト、おみやげ品、などのお店もあり、チャイハナでプロフやシャシリクなどのウズベクローカルフードも食べられます。
クカルダシュ・メドレセ
16世紀にシャイバニ朝の大臣クカルダシュが建てたタシケントを代表する神学校(めどれせ)で、チョルスーバザールの南に位置します。ソ連時代は倉庫などに使用されていましたが、独立後は神学校として再開されています。
ハズラティ・イマーム広場
ハズラティ・イマーム・モスク、バラクハーン・メドレセ、コーラン博物館と、2022に建てられたイスラム文化センターが集まっています。ハズラティ・イマーム・モスクは、タシケントの金曜モスク(ジュマモスク)として、金曜礼拝時には多くの人が集まりお祈りをしています。
コーラン博物館では、7世紀頃の世界最古のコーランとされているウスマン・クラーンが展示されています。
バラクハーン・メドレセは、ソ連時代に中央アジアのイスラム本庁が置かれていた場所で、16世紀にシャイバニ朝のバラクハーンによって建てられました。
郊外
チョルヴァク湖
タシケントから車で約90分、天山山脈の氷河から流れ出す水のための貯水湖です。休日にはタシケントから多くの地元の人が訪れるリゾート地として有名で、週末の人々の憩いの場で人気です。
アミルソイ・スキーリゾート
天山山脈の西側にあるリゾート施設で、標高1630mから2275mの間のエリアはスキー場があり、冬はスキーも楽しめます。